子どもの歯並びが悪くなる?4つの原因と気をつけたいポイントを解説!!
こんにちは。
滋賀県大津市の歯医者、ワラワラデンタルクリニック院長 中村です。
子どもの歯並びやかみ合わせが悪くなるリスクは、遺伝的な要素を含めたいくつかの原因によっ て高まることがわかっています。しかし、適切なケアや早めの対応によって、そのリスクを減らすこ とも可能です。今回は、子どもの歯並びが悪くなる主な要因と、ご家庭で気をつけるべきポイント について詳しくご紹介いたします。
歯並びが悪くなる4つの主な原因とは? 子どもの歯並びやかみ合わせが悪くなる原因は、大きく4つに分けられます。
・乳歯の早期喪失による影響 一つ目は、「乳歯をむし歯などで早期に失ってしまうこと」です。乳歯には、永久歯が正しい位置に 生えるための「スペースを確保する」という重要な役割があります。乳歯を早く失うと隣の歯がその スペースに倒れこんでしまい、永久歯が正しく並ぶ場所がなくなり、歯並びが乱れる原因になりま す。乳歯のむし歯予防は、単にその時の健康だけでなく、将来の歯並びを守るためにも非常に大 切です。
・顎の発達と食習慣の関係 二つ目は、「歯と顎の骨の大きさのバランスの問題」です。歯が大きいのに対して顎が小さい場 合、永久歯が生えるスペースが不足し、歯が重なったりねじれて生えたりすることがあります。歯 や顎の大きさには遺伝的な影響もありますが、食生活も大きな要因です。やわらかい食べ物ばか りを食べていると顎が十分に発達せず、将来的に歯並びが悪くなるリスクが高まります。子どもの ころからしっかりよく噛む習慣を身につけ、硬めの食材(例えば、根菜類や肉類など)をバランスよ く取り入れることが、顎の発育にとって重要です。
・遺伝による影響も考慮を 三つ目は、「遺伝による出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)」です。これは純粋に骨格の問題 による場合があり、生活習慣では防ぎにくいケースもあります。遺伝的な要素を完全に防ぐことは できませんが、早期に専門医のチェックを受け適切なタイミングで矯正治療を始めることで、悪化 を防いだり成長を利用して改善できることもあります。
・生活習慣が歯並びに与える影響 四つ目は、「生活習慣による影響」です。たとえば、おしゃぶりや指しゃぶりを長く続けること、舌で 前歯を押す癖(舌突出癖)、口呼吸、頬杖、うつ伏せ寝などが、歯並びや顎の成長に悪い影響を 与えることがわかっています。特に最近では、口呼吸が常態化している子どもが増えており、これ が歯並びだけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼすことが問題視されています。
乳歯期からの早期対応がカギ 最近では、永久歯が生えそろうのを待たずに、乳歯の段階から簡単な装置を使って顎の成長を促 す治療法も普及しています。特に顎の骨が成長段階にある子ども時代は、矯正に最も適した時期 であり、負担も比較的少なく済むことが多いです。歯並びに不安がある場合は、なるべく早めに小 児歯科専門医に相談し、定期的に経過をみてもらうことをおすすめします。
まとめ
お子さまの健やかな成長を支えるためにも、毎日の生活習慣と定期的な歯科受診を大切にして いきましょう。 滋賀県で矯正歯科をお探しの方は、ぜひ大津市のワラワラデンタルクリニックまでお気軽にご相 談ください。