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歯を失った方へ
歯を失ったまま放置すると…
むし歯や歯周病、事故やケガなどのさまざまな原因で歯を失った後、「1本くらい歯がなくても大丈夫」と放置する方がいらっしゃいますが、非常に危険な状態です。残っている周囲の歯は、歯を失って空いたスペースに倒れこんできます。歯並びや噛み合わせのバランスが崩れ、全身の不調を引き起こすリスクが高まります。
当院では歯を失った後の治療として、入れ歯・ブリッジ・インプラントなどのご案内が可能です。それぞれの治療方法について、分かりやすく丁寧にご説明いたします。また、検査からお口の状態を明らかにし、患者様のご要望にも配慮した治療のご提案に努めておりますので、どうぞ安心してご利用ください。 -
各治療法の寿命について
歯を失った場合には、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の大きく3つの方法があり、どの方法がいいのか迷う方も多いです。
ここで、各治療法別の寿命と周囲の歯への影響について、日本補綴歯科学会でも発表されている内容をご紹介します。
各治療法で歯を補った場合、6年後の寿命は「入れ歯33.3%」「ブリッジ77.4%」「インプラント94.7%」となっています。また、治療した箇所の周辺の歯の10年後の寿命は「入れ歯の留め具がかかった歯が56%」「ブリッジを支えている歯が92%」「インプラントは周囲の歯に負担がないので99%」となりました。入れ歯 ブリッジ インプラント 各治療法で補った場合の
6年の残存率33.3% 77.4% 94.7% 補った前後の歯の
10年の残存率56% 92% 99% これらのデータから、歯を失った後の治療方法として、インプラントがお口の健康維持に効果的だとお分かりいただけると思います。
ただし、インプラントが決して万能とは限りません。インプラントが適しているかどうかは、口腔内全体の状態を検査から見極めた診断が重要です。当院では患者様の症例やご要望に合わせて、適切な治療方法をご提案してまいりますので、お悩みやご相談はお任せください。
入れ歯(義歯)
1本~数本の歯を失っている場合は、部分入れ歯を作製します。一方、すべての歯を失っている場合は、総入れ歯の作製が可能です。
当院が質の高い入れ歯にこだわる理由は、たとえ歯を失ったとしても、食事をおいしく味わえる人生であってほしいという想いがあるからです。丁寧なカウンセリングや精密な検査をもとに、使い心地が良く噛みやすい入れ歯をご用意いたします。
保険診療・自費診療の違い
入れ歯は材質や機能性によって異なります。カウンセリングの際に詳しくお伝え致しますが、大きく分けて下記の2パターンがあります。
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保険診療の特徴
保険診療は国の定めた素材と治療法を用いて行います。低コストで治療を受けられますが、素材や治療法の選択が制限されるため最適な治療を受けれないことがあります。金属を選択された場合はアレルギー症状を起こすこともあります。
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自費診療の特徴
素材を自由にお選びいただき、使い勝手の良さや審美性を追求することができます。また患者様一人ひとりのお口にあった『オーダーメイド』の入れ歯を作る事が可能です。ただし自費診療のため、費用は高くなります。
入れ歯の種類と費用
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チタン
生体親和性の高い、軽くて丈夫な入れ歯
チタンは金属アレルギーを引き起こしにくく、インプラントや人工関節などにも使用される生体親和性の高い金属です。強度もあるため薄く加工することができ、軽くて丈夫な入れ歯です。
- 治療期間
- 約1~2ヶ月
- 通院回数
- 2週間に1回程度
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メリット
- 汚れがつきにくい
- 熱伝導性がいいので、より食事を楽しめる
- 比較的、金属アレルギーが出にくい素材
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デメリット
- 保険適用外のため、自費診療になる
- 他の金属より少しやわらかく、たわんだりすることがある
- 金属アレルギーが全く出ないわけではない
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ノンクラスプデンチャー
金属のバネを使用しない、審美性に優れた入れ歯
弾性のある特殊な樹脂を使用した部分入れ歯です。金属のバネを使用しないため、審美性に優れています。
素材が軽く装着感も違和感が少ないのが特徴です。- 治療期間
- 約1~2ヶ月
- 通院回数
- 2週間に1回程度
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メリット
- クラスプという金属バネがなく、目立ちにくい
- 金属アレルギーの心配がない
- 薄く作製でき、違和感が少ない
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デメリット
- 保険適用外のため、自費診療になる
- 衝撃に弱く、強い力が加わると破損する場合がある
- 装置の固定のため、引っかける歯がない方には適応が難しい
チタン床(総入れ歯) 440,000円(税込) チタン床(部分入れ歯) ※両側 250,000円(税込) ノンクラスプデンチャー(片側) 110,000円(税込) ノンクラスプデンチャー(両側) 220,000円(税込) ノンクラスプデンチャー+チタン床 275,000円(税込) -
分割でのお支払いも可能です
滋賀銀行のプランをご紹介しております。
すべて金利3%の25回払いで計算した場合の金額となり、目安としてお考えください。
金利は個人の審査によって異なりますのでご注意ください。チタン床(総入れ歯)
月額 約18,128円チタン床(部分入れ歯)
月額 約10,300円ノンクラスプデンチャー
(片側)月額 4,532円ノンクラスプデンチャー
(両側)月額 約9,064円ノンクラスプデンチャー
+チタン床月額 11,330円 -
自費診療の入れ歯(義歯)は
医療費控除を
受けることができます医療費控除とは、ご自身や家族のために医療費を支払った場合に、一定の所得控除を受けることができるものです。自費診療は高価な材料を使用することが多く高額な治療費となる場合があり、「治療目的」である場合には医療費控除の対象にすることが可能です。
詳しくは国税庁HP「医療費控除の対象となる医療費」を参照ください。
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ブリッジ
ブリッジとは連結形状のかぶせものであり、両隣の残っている歯を土台にし、橋渡しをするように取り付けます。土台となる歯を大きく削る必要がありますが、固定式のため比較的しっかりと噛めるようになります。
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保険のブリッジ
両側の歯を削って土台を作り、銀歯やレジンから作った被せ物を取り付け、失われた歯の機能を回復します。汚れが溜まりやすく、経年劣化もしやすいため、毎日の歯磨きや歯科医院での定期的なメインテナンスが重要です。
ブリッジは固定式であり、自分の歯に近い感覚で噛めます。 -
自費のブリッジ
両隣の歯を削って土台を作り、セラミックやジルコニアなどの素材から作った被せ物を取り付け、失われた歯の機能を回復できます。変色や経年劣化がほとんどなく、天然歯のような自然な見た目を維持できます。また、汚れや細菌が付きにくく、むし歯や歯周病のリスクを軽減します。
見た目や機能性が充実しており、自分の歯と同じような感覚で噛めます。- 料金
- 3本ブリッジの場合…99,000円(税込)~495,000円(税込)
※セラミック素材によっても異なります - 治療期間
- 約3週間~1ヶ月
- 通院回数
- 約3~5回
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治療法によって
分割でのお支払いも可能です滋賀銀行のプランをご紹介しております。
金利3%の50回払いで計算した場合の金額となり、
目安としてお考えください。
金利は個人の審査によって異なりますのでご注意ください。ブリッジ 495,000円の場合
月額 約10,197円
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インプラント
インプラントとは、人工歯根療法とも言われ、歯が抜けたところに歯の根っこにあたる部分を埋入し、その上に人工の歯(ブリッジやクラウン)をかぶせる治療方法です。入れ歯(義歯)よりも、自分の歯と同じような感覚で噛めるようになります。
ワラワラデンタルクリニック 大津堅田院は、インプラント治療が初めてという方も、患者様の疑問や不安を解決した上で治療に進みますので安心して治療を受けていただくことが可能です。 -
インプラントのメリット
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まるで自分の歯のような噛み心地
インプラントでは、チタン製の人工歯根をあごの骨に直接埋め込んで土台にし、骨と結合してから人工歯を取り付けます。天然歯と同じような自然な感覚で、硬い食べ物もしっかりと噛めます。
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見た目も美しい
被せ物にはセラミックやジルコニアなどを使用するため、自然な白さや透明感のある美しさを演出できます。天然歯のような見た目を追求したい場合は、インプラントがおすすめです。
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今ある歯を大切にできる
インプラントは1本ずつの歯に対して行います。部分入れ歯やブリッジのように、周囲の歯を傷つけたり削ったりする必要がなく、残っている歯に負担をかけにくい治療方法です。
インプラント治療の注意点
- 保険適用外のため、自由診療になります。
- 外科手術が必要になるため、身体への負担が心配なケースもあります。
- 入れ歯やブリッジに比べて、治療期間が長くなる傾向があります。
- 歯周病などでインプラントがぐらつくことがあるので、治療後にも定期的なメインテナンスが必要です。
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インプラント治療の流れ
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Step01
検査・カウンセリング
まずは歯科用CTを含む精密検査を行い、現状やリスクの把握を徹底しております。また、カウンセリングを丁寧に行い、患者様の理解・同意を得てから治療計画の作成や治療へと移ります。むし歯や歯周病がある場合は、先に治療を優先して悪化を防ぎます。
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Step02
一次手術
一次手術では歯ぐきの一部を切開し、あごの骨に穴を開けてインプラントを埋め込みます。手術時間は1時間~3時間ほどです。基本的には当日中にご自宅にお帰りいただけます。
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Step03
治療期間
一次手術後は3か月~6か月程度の治癒期間を設け、インプラントと骨が結合するのを待ちます。治癒期間中は仮歯を入れられる場合もあります。詳しくは担当の歯科医師にご相談ください。
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Step04
二次手術
二次手術では歯ぐきを再度切開し、インプラントと人工歯を接続する土台を取り付けます。二次手術後も1週間~6週間程度の治癒期間を設け、歯ぐきが回復するのを待ちます。
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Step05
人工歯の作成・装着
歯ぐきの治癒を確認してから、人工歯を作製します。患者様の残っている歯の色や形に合わせて人工歯に調整を加え、土台に装着してセメントやスクリューで固定します。
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Step06
メンテナンス・定期検診
治療完了後はインプラントの良好な状態を維持できるように、毎日のセルフケアはもちろん、歯科医院での定期的なメインテナンスに取り組みましょう。メインテナンスでは人工歯の状態や噛み合わせなども確認し、歯のクリーニングを通じて清潔なお口に仕上げます。
インプラントの費用
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インプラント 275,000円(税込) アバットメント・補綴 165,000円(税込) ソケットプリザベーション 55,000円(税込) 仮歯 22,000円(税込) ※費用の一例です。インプラント治療は患者様の欠損部位・体質などによって様々な治療方法がありますので、実際の費用は検査後にお見積りいたします。
※治療期間は約3ヶ月~1年・通院回数は2~4回程度ですが、患者様によって異なります。 -
分割でのお支払いも可能です
滋賀銀行のプランをご紹介しております。
金利3%の24回払いで計算した場合の金額となり、
目安としてお考えください。
金利は個人の審査によって異なりますのでご注意ください。インプラント治療
月額 約11,802円 -
インプラント治療は医療費控除を受けることができます
医療費控除とは、ご自身や家族のために医療費を支払った場合に、一定の所得控除を受けることができるものです。自費診療は高価な材料を使用することが多く高額な治療費となる場合があり、「治療目的」である場合には医療費控除の対象にすることが可能です。
詳しくは「医療費控除について」および国税庁HP「医療費控除の対象となる医療費」を参照ください。